国際指名コンペ 入選

国際化、情報化に対応した都市・・・
そこに住まう人々が確固たるアイデンティティを主張できる街

紫薇田園都市の建設により、この都市と周辺地域経済の飛躍的な発展と国際化が予想される。国際化の急速な進展は、同時に情報の急激な高度化、多様化を招く。経済のグローバル化に対応する都市とは、高度な情報化社会に対応する都市に他ならない。一般的に、こうした高度情報化社会の中では、自分にとって有益な情報を取捨選択することが何より重要で、そのためには自分自身の中に確固とした価値基準、すなわちアイデンティティが確立されていなければならない。そうでなければ、人々はその情報の膨大さに圧倒され、ともすれば押し流され、情報を判断する価値基準が見失われ、自分自身を見失い、埋没してしまいかねない。それは、都市に住まい、働く人々、個人個人の問題だけではなく、都市そのものにもいえることで、国際化、高度情報化社会の中で、都市間の激しい競争を勝ち抜くためには、確固としたアイデンティティを主張できる街づくりが不可欠である。
今回、紫薇i田園都市居住区の計画において、この街の個性と独自性を確立し、世界における位置付けが明確にできるような居住区のあり方を提案した。